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「梅肉エキス」は、青梅の果汁をじっくり煮詰めて作る、黒くて濃厚な梅の濃縮エキスです。
梅干しとは製法も成分も異なり、非常に手間のかかる食品として知られています。
この記事では、梅肉エキスとは何か、作り方や栄養成分、歴史的な役割について詳しく確認していきます。
この記事で分かること
- 梅肉エキスとは何か
- 作り方と、なぜ高価なのか
- 含まれる栄養成分(クエン酸・ムメフラール)
- 抗生物質がない時代に重宝された歴史的背景
- 梅干しとの違い
梅肉エキスとは
梅肉エキスは、まだ熟していない青梅の果汁を煮詰めて濃縮した食品です。
梅干しのように塩や赤しそを使わず、梅100%で作られているものが多く、黒く粘度のあるペースト状をしているのが特徴です。
製法としては、青梅をすりおろして果肉と種に分け、果肉だけを絞って果汁を取り出します。
その果汁を、100℃以上で長時間、土鍋などでじっくり煮詰めていくことで、黒く濃縮されたエキスに変わります。
製造元によっては、7〜8日ほどかけて煮詰める場合もあるとされています。
なぜ高価なのか
梅肉エキスが高価な理由は、原料に対してできあがる量が非常に少ないためです。
梅100%のピュアなエキスの場合、青梅1kgから採れるのは、わずか20〜50g程度とされています。
手間と時間をかけて大量の青梅を濃縮することで、ようやくあの濃厚なエキスができあがるということがわかります。
含まれる栄養成分
市販されている梅肉エキスの栄養成分表示では、3gあたりクエン酸1080mgといった記載が見られます。
梅に含まれるクエン酸などの有機酸は、糖質の代謝を助ける働きがあるとされ、栄養素を効率よくエネルギーに変える役割を担うと説明されています。これだけ少量でも濃度が高いことがわかります。
また、クエン酸はミネラルと結合して吸収率を高める作用があるとされ、カルシウムや鉄分の吸収を助ける可能性があるといわれています。
さらに、梅肉エキスを作る煮詰め工程で生まれる「ムメフラール」という成分についても、近年研究が進められているとされています。
ただし、これらの働きの多くはメーカーや各種メディアの説明によるものであり、医学的に効能・効果が確立されたものとは限りません。
梅肉エキスは医薬品ではなく食品のため、特定の症状の改善や治療を保証するものではない点には注意が必要です。
抗生物質がない時代に重宝された歴史
梅肉エキスは、抗生物質がまだ普及していなかった時代に、伝染病による食中毒への対策として重宝されていたとされています。
梅に含まれるクエン酸などの有機酸には抗菌作用があるとされ、赤痢菌やコレラ菌、サルモネラ菌など複数の菌に対する研究も紹介されています。
ここからは編集部の考察(予想)です。
医薬品がなかった時代に梅肉エキスがここまで重宝された理由は、大きく2つ考えられます。
1つ目は、梅を煮詰めるという作り方そのものが、長期保存に向いていたことです。水分を飛ばして濃縮することで、常温でも扱いやすい保存食としての役割を果たせたと考えられます。
2つ目は、家庭でも作れる身近な食品だったことです。梅という手に入りやすい果実を原料にしていたため、医薬品が普及する前の時代でも、各家庭で用意しやすい備えとして広まったと考えられます。
なお、これはあくまで編集部の予想であり、歴史的な経緯として公式に確認されたものではありません。
梅肉エキスの食べ方・使い方
梅肉エキスは非常に酸味が強く高濃縮されているため、そのまま大量に食べる食品ではありません。
市販されている商品はそれぞれ推奨される摂取量の目安が設定されており、パッケージに記載された用法・用量に従って少量ずつ使うのが基本です。
具体的な摂取目安や食べ方は商品ごとに異なるため、実際に購入した際は、必ずパッケージの表示を確認してから使うようにしましょう。
梅干しとの違い
梅干しは、完熟した梅を塩漬けにし、赤しそなどで色付けして作られる食品です。
一方、梅肉エキスは未熟な青梅の果汁だけを煮詰めたもので、塩を使わない製品も多く、製法・見た目・成分のいずれも梅干しとは大きく異なります。
同じ「梅」が原料ではありますが、保存方法や味の濃さも含めて、別の食品として扱われています。
購入時に確認したいポイント
梅肉エキスを選ぶ際は、梅の原材料表示を確認しておくと安心です。
梅100%で作られているものもあれば、他の原料やはちみつなどが加えられている製品もあり、味や濃縮度合いが商品によって異なります。
また、国産の梅を使っているか、どの産地の梅を使用しているかを記載している商品も多いため、こだわって選びたい場合はあわせてチェックするとよいでしょう。
粒タイプ・ペーストタイプなど形状もさまざまなので、自分が続けやすい形状を選ぶこともポイントです。
よくある質問
Q. 梅肉エキスはどうやって作られる?
A. 青梅をすりおろして果汁を搾り、100℃以上で長時間煮詰めて濃縮します。製造元によっては7〜8日かけてじっくり作るとされており、非常に手間のかかる食品であることがわかります。
Q. なぜあんなに高いの?
A. 青梅1kgから採れるエキスがわずか20〜50g程度と、原料に対して出来上がる量が非常に少ないためです。長い時間をかけて煮詰める手間もかかっています。
Q. 梅干しと同じもの?
A. 異なります。梅干しは完熟梅の塩漬け、梅肉エキスは青梅の果汁を煮詰めたもので、製法・成分・見た目ともに別の食品です。
Q. 医薬品の代わりになる?
A. なりません。梅肉エキスは食品であり、医薬品のように効能・効果が保証されたものではありません。体調に不安がある場合は自己判断せず、医療機関に相談してください。
Q. 梅肉エキスはどのくらいの量を使えばいい?
A. 非常に濃縮された食品のため、一度に多く使うものではありません。商品ごとに推奨される目安量が異なるため、必ずパッケージの表示を確認してから使うようにしてください。
まとめ
- 梅肉エキスは青梅の果汁を煮詰めて作る黒く濃厚な濃縮食品
- 青梅1kgからわずか20〜50gしか採れないため高価
- クエン酸などの有機酸やムメフラールが含まれるとされる
- 抗生物質がない時代に食中毒対策として重宝されたとされる
- 梅干しとは製法・成分が異なる別の食品
- 食品であり医薬品ではないため、効能を保証するものではない
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