本記事はプロモーションを含みます。
暦の上では秋の気配が近づく「処暑」を迎えたのに、まだまだ厳しい暑さが続いていて驚きますよね。
結論から言うと、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なって強い下降気流を生み、そこに地球温暖化の影響も加わったことが、記録的な猛暑が長引いている主な理由です。
この記事では、処暑を迎えてもなお猛暑が続く理由を、気象庁の発表をもとに詳しく整理します。
- 2026年の処暑は8月23日、暦の上では秋の気配が近づく時期
- 気象庁の1か月予報では、8月22日以降も平年より気温が高い確率が北日本70%、東日本80%、西日本70%
- チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり、強い下降気流が気温を押し上げている
- 7月中旬~下旬の西日本の平均気温は1946年の統計開始以来最も高い記録に
結論:高気圧の重なりと地球温暖化が猛暑を長引かせている
2026年の処暑は8月23日でした。処暑は二十四節気の一つで、暦の上では暑さが収まり始める頃とされる時期です。
しかし気象庁が8月20日に発表した1か月予報によると、8月22日から1か月間の平均気温が平年より高い確率は、北日本70%、東日本80%、西日本70%とされています。処暑を迎えても、実際の気温は平年より高い状態が続く見通しです。
気象庁は2026年8月3日、7月中旬~下旬の顕著な高温について発表を行いました。この中で、西日本付近では上空の偏西風が平年より北側を流れたことで背の高いチベット高気圧が強まり、その下で下降気流が卓越したことが高温の主な要因として挙げられています。
背の高い高気圧の下では、上空から下降する空気が圧縮されて気温が上昇します。加えて太平洋高気圧の縁辺から暖かい空気が流れ込み、晴天が続いたことで強い日射の影響も重なりました。
7月は統計開始以来最も高い記録に
気象庁の発表によると、西日本の7月中旬・下旬の平均気温は、統計を開始した1946年以降で最も高い記録となりました。
また、最高気温40℃以上を観測する「酷暑日」の地点数は、8月3日時点で34地点に達し、2010年以降で最多となったことも報告されています。東海地方では、国内で初めてとなる5日連続の酷暑日も観測されました。
このように、処暑を迎える直前の7月時点ですでに記録的な暑さとなっており、その勢いが8月後半まで続いている形です。
【あなたの体験があればここに追記:今年の夏の暑さで印象に残ったことや、実践している暑さ対策があれば、ここに追記してください】
なぜチベット高気圧と太平洋高気圧が重なると暑くなるのか
猛暑が続く理由を理解するうえで鍵になるのが、上空を覆う「チベット高気圧」と、地表付近を覆う「太平洋高気圧」という2つの高気圧です。
チベット高気圧は、チベット高原付近で発生し、夏に日本付近まで張り出してくる背の高い高気圧です。この高気圧の下では強い下降気流が生じ、空気が圧縮されることで気温が上がります。
一方、太平洋高気圧は地表に近い高度を覆う高気圧で、日本の夏の蒸し暑さをもたらす要因として知られています。
この2つの高気圧が上下に重なる「二階建て高気圧」と呼ばれる状態になると、下降気流の効果が強まり、より一層気温が上昇しやすくなります。2026年の夏はこの状態が長く続いたことが、記録的な猛暑の背景にあるとみられています。
地球温暖化の影響も指摘されている
気象庁は、今回の高温について、高気圧の影響だけでなく地球温暖化等の寄与も考えられるとしています。
7月中旬~下旬前半にかけての高温は「地球温暖化がなければ起こりえなかった」との分析も示されており、自然の気象パターンに加えて、長期的な気候変動が今回の猛暑の背景にある可能性が指摘されています。
こうした要因が複合的に重なることで、暦の上では秋の気配が近づく処暑を迎えても、体感としては真夏のような暑さが続く状況が生まれていると考えられます。
処暑とはどんな節気か
処暑は、二十四節気のうち14番目にあたる節気です。「処」という字には「とどまる」「やむ」といった意味があり、本来は暑さが落ち着き始める頃を指す言葉とされています。
2026年の処暑は8月23日で、期間としては9月6日頃までを指すとされています。朝夕に少しずつ涼しさを感じ始める頃とされていますが、近年は処暑を迎えても厳しい残暑が続く年が増えている傾向にあります。
暦の上の季節感と、実際の気象状況にずれが生じるのは、必ずしも珍しいことではありません。特に近年は、猛暑の期間が長期化する傾向が見られ、処暑や立秋を過ぎても真夏日・猛暑日が続くケースが多く報告されています。
今後の見通しと注意点
気象庁の1か月予報では、8月22日から1か月間、北日本・東日本・西日本のいずれも平年より気温が高い確率が高くなっています。
9月に入っても厳しい暑さが続く可能性があるため、熱中症予防は引き続き重要です。こまめな水分補給、エアコンの適切な使用、外出時間の調整など、真夏と同様の対策を続けることが呼びかけられています。
特に朝晩の気温差が出てくる時期は、日中の油断が体調不良につながりやすいとも言われています。服装や室温の調整をこまめに行い、体調管理に気を配ることが大切です。
また、暦の上で秋が近づいても、屋内の熱中症リスクは夏と変わらず高いままです。エアコンを我慢せず使う、室温をこまめに確認する、就寝時にも冷房を活用するといった対策は、9月以降も継続することが推奨されています。
台風シーズンとの重なりにも注意
処暑の頃は、二百十日と呼ばれる時期とも重なります。立春から数えて210日目にあたるこの時期は、台風の接近・上陸が多くなる時期としても知られています。
猛暑が続く中で台風による大雨や強風が加わると、気象状況がより複雑になります。暑さ対策とあわせて、台風情報や大雨情報にも注意を払っておくとよいでしょう。
よくある質問
Q. 2026年の処暑はいつですか?
A. 2026年の処暑は8月23日です。期間としては9月6日頃までを指すとされています。
Q. なぜ処暑を過ぎても猛暑が続くのですか?
A. チベット高気圧と太平洋高気圧が重なって強い下降気流が生じたことに加え、地球温暖化の影響も指摘されています。
Q. 9月以降も暑さは続きますか?
A. 気象庁の1か月予報では、8月22日から1か月間、北日本・東日本・西日本いずれも平年より気温が高い確率が高くなっています。
まとめ
2026年の処暑は8月23日でしたが、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なる「二階建て高気圧」の状態に加え、地球温暖化の影響も指摘されており、記録的な猛暑が長引いています。西日本の7月中旬・下旬の平均気温は、統計開始以来最も高い記録となりました。
気象庁の1か月予報でも、8月22日以降も平年より気温が高い確率が高く出ており、9月に入っても油断できない状況です。暦の上の季節感にとらわれず、引き続き熱中症対策を続けることが大切です。
朝夕にわずかな涼しさを感じる瞬間があっても、日中はまだ真夏並みの気温になる日が多いとみられます。体調管理に気を配りながら、季節の変わり目を乗り切っていきましょう。
